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部屋づくり、ときどき旅行記

リフォームBefore→After(1)廊下〜リビング

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引っ越して3週間ほどたち、とても心地よい毎日を過ごせています。間取りを変えるような大掛かりなリフォームでなくても、なんなら壁紙を変えるだけでも部屋ってこんなに変わるんだなと実感しています。

ということで、リフォームの詳細について記録していきます。

今回リフォーム会社にプランを出してもらう形ではなく、一つ一つを(相談はしながらも)ほぼ自分で考え、変更点を決めていきました。なので、壁紙や幅木にいたるまで、思い入れがあります。

まずは玄関を入ってすぐの廊下から。こちらはBefore写真↓

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このドアの色や質感が全然好きじゃなかった! 内見時から、住むならここは変更しようと決めてました。

Afterです↓

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ドアはすべてパナソニックのベリティスシリーズのものに変えました。

リビングへ通じるメインのドアは、ベリティス・クラフトレーベルのネイビー。窓はチェッカーアクリルのLG型、ノブは真鍮です。

これは人気の高いドアのようで、他の方のリフォーム事例を見ていいなと思って、最初からほぼこれに決めていました。LIXILにも似たようなドアがあったのでショールームで見たんですが、何が違うか説明できないけどパナソニックのほうが素敵!と思い、当初通りこちらに決定しました。

各部屋やトイレ、浴室に通じるドアは、ベリティスのPC型で、色はしっくいホワイトという真っ白なタイプです。白いドアは素敵な海外インテリアでもよく使われていて、導入してみたいと思っていました。この真っ白感と框扉(かまちとびら)っぽいデザインも本当にお気に入りです。ドアノブはちょっと迷いましたが標準のブラックに。

もう一つこだわったのは壁紙の色。真っ白ではなく、うっすらグレージュっぽい色がついたものにしました。型番はサンゲツのEB2025です。

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他の部屋は基本、真っ白な壁紙がよくてサンゲツのEB2024にしているのですが、廊下だけはEB2025に。これも海外インテリアの写真などで見かけた色使いで、真っ白なドアと薄いグレージュの壁とのコンビネーションが気に入っています。

 

次はリビングです。間取りはまったく同じですが、細かなところにこだわった結果、だいぶ雰囲気が変わったと思います。

Before↓

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幅木は、気に入らないドアの色と同じで、ここも真っ先に変えたいポイントでした。

After↓

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壁紙は前述のとおり真っ白なサンゲツのEB2024に。

幅木はパナソニックのスマート幅木にしました。ドアと同じしっくいホワイトで、サイズもコンパクトですっきりと見えます。

 

逆側はこんな感じです。Before↓

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カウンターの向こうはキッチンです。本当は壁を壊してオープン化したかったんですが、コンクリートの躯体だったので壊せず…。上の吊戸棚もツルツルとした素材で好きじゃなかったです。

そしてAfterです↓

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キッチンの小窓(開口部)が中途半端でおしゃれじゃない(ちょっと古くさい)と思っていたのですが、壊したりできなかったので、枠部分だけホワイトに塗り、壁と同化させて目立たなくしました。実際にはペンキ塗りに適さない素材だったので、既存の枠を外して木材を新たに入れたうえで塗装してもらっています。

吊戸棚は取り払い、飾り棚にしました。金具はウッドワンのものです。収納は減ってしまうのですがリビングは見た目重視!

Beforeのほうには映っていませんが、右側に見える収納の扉(黒い取っ手のもの)も、パナソニック・ベリティスのしっくいホワイトです。これも壁と同化していてすっきり見えます。

 

あとはリビングにつながる形で和室があります。Before↓

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After↓

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畳を新調して、壁紙はリビングと同じ真っ白に。

細かい点では、リビングとの境目にある襖の鴨居や長押を白に塗って壁に溶け込ませてみました。(襖の枠は茶色いままなので微妙なところですが。いずれ襖も白い枠のものに変えたいと思っています)

畳はヘリの色がたくさんあって迷ったので、最後は8歳の娘に決めてもらいました(好みがはっきりしている人なので)。

 

以上が廊下〜リビングのリフォームの概要でした。

キッチンなどの水回りはまた書きたいと思います。

部屋のスタイルを決める

インテリアにはさまざまなスタイルがあります。ここ数年(10年くらい?)で主流になったのが北欧スタイルやブルックリンスタイルですね。

リフォームをしようと思ったときにどんなスタイルでいくかを決めることは大事だと思います。そうでないと、シンプルで無味乾燥な、小綺麗なだけの部屋になってしまいがちだと思います。もちろんそれが好きな人はいいのですが、せっかくなので自分が心地良いと感じる部屋に暮らしたい。そのためにはどんなスタイルが好きかをしっかり見極めることが大事と思いました。

私はスタイルを決めていくときにPinterestを使っています。Houzzとかも人気ですね。Pinterestのいいところは、1つ好みの画像を見つけたら、似たような画像がずらっと下に並ぶところです。これでどんどん自分の好きなスタイルを絞り込んでいけます。

 

ところで海外インテリアの写真ってどれも素敵ですよね。(海外といってもアメリカやヨーロッパの事例が多いですが)

どうしてあんなに素敵なのかいろいろ考えるんですが、重要な(そして真似ができない)要因として、もとの建築物が素敵である、ということがあります。広いリビングやキッチン、高い天井、大きな窓、年月を経た味わいのある壁や、アンティークな木材の質感。そうしたものに比べると、日本の建物は一般的にしょぼい。これはもう、どうしようもなくしょぼいです。

だから、家具や色合いをいくらそのまま真似しようとしても、どうしてもその「質感」は再現できず、偽物っぽい、安っぽい雰囲気になってしまう。

ブルックリンスタイルだって、もともとは、ガランとした倉庫のような空間にアーティストなどが移り住み、古びた味のあるレンガ壁や広々とした空間、本物の廃材などを活かしてセンスよく作り上げているからこそかっこいいのであって、表面だけ真似してもなかなか再現できるものではないと個人的に思います。

そうしたことを考えると、白を基調にしたシンプルなデザインにカラフルなファブリックなどでアクセントをつける北欧スタイルは、日本の住宅に馴染みやすく、多くのお部屋で取り入れられているのも納得です。(イケアの影響ももちろん大きいですが)

じゃあ自分はどんなスタイルで行くのか。私は世界中の都市の中でもニューヨークが一番好きなので、やはりインテリアもニューヨーク・ブルックリンスタイルが一番好きです。でも上に書いたとおり、表面だけ真似をしてもうまくいかないし、わざとらしい感じになるのも避けたい。エッセンスをうまく取り入れながら、日本の平均的マンションの内装を素敵に変えていけないかを考えたいと思いました。

ブルックリンスタイルといえば、日本ではテンプレのようにレンガ・アイアン・コンクリートが定番になっていますが、私がインテリアのバイブルにしている上野朝子さんの本では、もっとシックで大人っぽいブルックリンインテリアもたくさん出てきます。

 

Brooklyn INTERIOR

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  • 発売日: 2015/09/30
  • メディア: Kindle版
 

 

こうした本やPinterestなどを見ながら、私なりにリフォームポイントとして重視したのが以下の点です。

〈建具〉

買ったマンションをひと目見たときから変えたいと思っていたドア類。私なりの結論としては①ありがちな木目調シートのドアを避ける(いかにも日本の集合住宅っぽくなる気がする)②無垢材のドアは素敵だけど、あんまり望んでいる雰囲気は出にくい(アンティークだったりラフな感じならいいかも)③海外インテリアでは白いドアが主流っぽいので白を使っていく、というところです。

最終的には、パナソニックのベリティス・クラフトレーベルのネイビーを、玄関から真正面に見えるリビングのドアに、玄関からリビングに向かう廊下の左右にある4つの部屋のドアを、ベリティスシリーズの「しっくいホワイト」にすることに決めました。

 

〈クロス〉

海外インテリアの写真を見ると、真っ白な壁がけっこう多い気がします。ということで、白の塗り壁っぽい雰囲気のものに。アクセントウォールは迷いましたが、カラフルな色を選ぶ勇気はないし、かといってグレーとかベージュ系もありがちでつまらないし、飽きそうな気もするので却下。廊下とトイレだけ、少し色味を変える程度にしました。

ついでに、既存の建具と同じ微妙なオレンジ系茶色だった幅木も、邪魔だなーと感じていて、パナソニックのスマート幅木というスリムなタイプに交換することに。こちらも「しっくいホワイト」の色にしました。

〈部屋の装飾〉

素敵な海外インテリアの写真を見ると、けっこういろんなアイテムが飾ってあったり置いてあったりします。家具もけっこう多め。きちんと空間が作り込まれているものが多いし、そういう部屋がやはり素敵だなと感じます。

壁のアート、本棚、たくさんのグリーン、実用よりも飾りのために置かれたチェストやチェア。ラフでカジュアルなスタイルであっても、クラシカルなスタイルであっても、空間を作り上げている要素は共通するところが多いなと感じます。

実際にはリフォーム後に作り込んでいくことなのですが、リフォームするうえでは既存の吊り戸棚を外してオープンな棚を作ることにしました。アートやグリーンを飾るスペースとして使いたいと思います。

〈全体の質感〉

なんでもそうですが、デザインで大事な要素の1つは質感です。本物の木を使ったものと、木目調シートを貼ったものでは、実際の美しさは段違いですよね。

建具もそうなんですが、この質感をなるべく安っぽくしない、というところを重視したい。本当は床材を変更したほうがいいんですが今回は予算がないので(泣)、変更する部分だけでも最大限、こだわろうと思いました。

とはいってもパナソニックのドアの表面はシートなんですけどね。でもけっこう質感、がんばっているなと感じます。ネイビーと白(真っ白)ならいい感じかなと。

あとはキッチン。日本のシステムキッチンって機能性は高いのかもしれないけど、あんまり素敵じゃないのが多いですよね。とくに面材(扉)がイマイチ。すごく素敵なものも中にはあるんですが、いずれもグレードが高いものばかりで、その扉を選ぶだけでウン十万円高くなったりします。特に海外インテリアでよく見る「框扉(かまちとびら)」が素敵だなーと思っていて、日本のメーカーのものでもいくつかあるんですが、どれも高い!!

あとはIKEAのキッチン(メトード)なんかはもろに好みで値段も手頃なんですが、IKEAのキッチンを採用するのはいろんな意味で不安があったりして…。

そんななかで出会ったのが、ウッドワンのスイージー・ニュートラルカラーでした。ウッドワンのスイージーといえば無垢材のキッチンが人気ですが、このニュートラルカラーは今年発売されたばかりのペイントを施したタイプ。個人的に木目が透けたようなペイント仕上げって好きじゃないんですが、このニュートラルカラーはベタ塗りタイプもあり。しっかり塗り込んだような面材の質感が海外インテリアにもありそうな雰囲気で、しかも憧れの框扉! もうこれしかないという感じでした。

しかも框扉だからといって特別高いわけではないのです。むしろウッドワンのなかでは安価なニュージーパイン材を使っているのでわりとお手頃と言えるかも。さっそく見積もりを取ってもらい、やはり思ったほど高くなかったので採用を決めました。それでも当初の予算オーバーではあるのですが、毎日使うものだからと自分に言い聞かせて決断…。

同じシリーズのカップボードと、同じくウッドワンが出しているカナモノ(アイアンの棚ブラケット)、カップボードの天板と同じオーク材の棚を組み合わせてキッチンをつくることになりました。

既存のキッチンは微妙なマーブル模様でツルツルした面材だったので、これでずいぶん雰囲気はかわると思います。壁は一個前のエントリで書いたサブウェイタイルのヘリンボーン貼りです。

 

とかいろいろ書いてますが、リフォーム工事はこれからなので、狙ったとおりの仕上がりになるかはわかりません。うまくいくことを願いつつ、細部にこだわって進めていこうと思っています。

キッチンタイル選び

キッチンのタイル選びをしようとサンワカンパニーのショールームへ行ったのでその話を。

サンワカンパニーの特徴といえば安さ。タイルもすごく安い!ので、なんとなく安かろう…なのかなと思って行ってみたら、キッチンの展示をはじめとてもおしゃれでびっくり。機能的なところはわからないけど他メーカーショールームで見た量産型っぽいシステムキッチンよりぜんぜん素敵な雰囲気でした。

とはいえキッチンはもう決まっているので、タイルをチェック。 

タイルはもともと、平田タイルのhanaというのがめちゃくちゃかわいい!と思っていたんだけど、かなりマットかつハンドメイドの素朴な質感で、アクセントとしてはいいけどキッチン全体に使うはどうだろう、汚れたらイヤだし…と思って却下。でもやっぱりとてもかわいいので、いつかどこかで使いたいなあと思っています。

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https://tiles.hiratatile.co.jp/series/hana

で、やっぱりサブウェイタイルがいいかな、でもベタだしなあ、などと思いながらいろいろ画像検索していたら、出会ったのがヘリンボーン貼り。

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https://www.sanwacompany.co.jp/shop/series/S0879/

サブウェイタイルはいろんなメーカーから出てるけど、あまりツヤ感があるものは好きじゃなく、カジュアルなカフェのような雰囲気にしたかったので、このサンワカンパニーのサイトの写真が超ツボ!この貼り方もかわいい!

ということでさっそく、このエボルというタイルを見にショールームへ行きました。実物はまあ、ほんとに普通!って感じのタイル。サラッとマットな表面で、色は真っ白と真っ黒のみ。

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となりに置いてある、ツヤ感があって絶妙な色展開のタイルなどと比べると、単体ではかなり地味。

タイルのツヤ感はあまり好きじゃないと思ってたんだけど、実物見るとかわいいしおしゃれ!(写真だとイマイチ伝わらないかな)

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うーん、決められないなあ…と思いながら帰路につきました。

 

こういうときはイメージを膨らませるしかない、ということで、エボルの施工例やヘリンボーン貼りの画像をGoogleやインスタで探すけどあまりたくさん出てこない。

そんなときは英語で検索。Pinterestでherringbone tile kitchenで検索してみると、いっぱいありました、好みの感じが!

www.pinterest.com.mx

 

www.pinterest.com.mx

うん、この感じがやっぱり好きだなー。ということで、無事エボルに決定しました。

よかった。

リフォームは決断を迫られることの連続で疲れるんだけど、ひとつでも何かを決められたときには謎の達成感もあって、とても楽しいです。

 

※追記:完成した姿はコチラです↓

homeandtravelog.net